グローバル企業におけるインド出身のCEO

 

グローバル企業のトップに多くのインド出身のCEOが就任しています。今回は、以下の4名のインド出身のグローバル企業のCEOの紹介をしたいと思います。彼らは、皆、インド生まれのインド育ちであり、インドで学んだ後、米国に渡り、グローバル企業のトップまで上り詰めています。

GoogleのCEOサンダー・ピチャイ

1972年、インド生まれ。子供時代を南インドのチェンナイで過ごす。 インド工科大学カラグプル校で工学士の学位を取得し、その後、スタンフォード大学で理学修士(MS)、ペンシルヴェニア大学で経営学修士(MBA)の学位を取得した。冶金学・工学・経営学に通じ、コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2004年にグーグルに入社した。  主流のChromeウェブブラウザの立ち上げを担当し、以前はAndroid、Chrome、Maps、その他人気のあるGoogle製品のプロダクトヘッドとして活躍する。2015年、グーグルの持株会社アルファベットの設立に伴いグーグルの最高経営責任者に任命された。Google創設者の ラリー・ペイジ氏の信認が厚く、「意見の衝突」ではなく「意見の一致」を生み出すリーダーで、穏やかな気性、共感力、そして思慮深さこそが、彼をグーグルのCEOにしたと言われる。

 

MicrosoftのCEO サティア・ナデラ

1967年インド・ハイデラバードで生まれる。マンガロール大学で電気工学の学士号、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校で情報科学の修士号を取得。シカゴ大学でMBAを取り、サン・マイクロシステムズを経て、1992年にマイクロソフトに入社。サーバ部門、ビジネスソリューション部門などを経て、2013年、同社のリストラを契機にして、クラウドやエンタープライズエンジニアリング部門の上級副社長に就任し、2014年2月、スティーブ・バルマーの退任後、最高経営責任者に就任し、ビル・ゲイツ、スティーブ・バルマーに次ぎ、歴代三代目のCEOになる。IT業界がクラウドサービスを利用などにより分散化に向けて大きくシフトするタイミングで、Microsoftのような歴史ある巨大企業で組織変革を着実に実行していることは高く評価されている。 エンジニア肌ながら、クリケットと詩を趣味に持つという一面もある。

AdobeのCEO シャンタヌ・ナラヤン

1962年インド・ボンベイ生まれ(現ムンバイ)、ハイデラバード育ち。ハイデラバード公立学校を経て、オスマニア大学工学部の電子工学と通信工学の学士号、カリフォルニア大学バークレー校のMBA、オハイオ州ボーリンググリーン州立大学のコンピュータサイエンスの修士号を取得。卒業後、Appleに入社し、 Silicon Graphics のコラボレーション製品のディレクターを務めた後、 デジタル写真共有の  Pictra Incを共同設立した。1998年に製品リサーチの副社長としてAdobeに入社し、その後、世界的な製品の執行副社長に昇進。2007年11月、45歳でCEOに任命される。現在、アドビシステムズの会長、社長兼CEOである。ビジネスモデルを「店頭でのパッケージ販売」から「定額でのクラウドサービス」に移行させるというシリコンバレーの巨大企業、アドビの事業変革の立役者として、世界中のビジネススクールで貴重なケーススタディとして取り上げられている。前述のマイクロソフトCEOのサティア・ナデラとは、年代は異なるが、同じハイドラバードのパブリックスクールで、40年来の知り合いである。

 

NokkiaのCEO ラジーブ・スリ

1967年インド・ニューデリーで生まれ。マニパル工科大学で学士号を取得(電子・電気通信工学)。30年近く国際的ビジネスに関わり、M&A、製品マーケティング、セールス、メジャーアカウントのリーダーシップ、地域およびビジネスユニットのリーダーシップを含む役割を果たし、中東、アジア、アフリカ、ヨーロッパに駐在。最近のノキア変革の立役者で、エンタープライズの垂直市場シェアの拡大成功、スタンドアローンのソフトウェア事業の創出、そして携帯電話市場でのノキアブランドの復活を遂げた。前職は、ノキアソリューションズ&ネットワークスのCEOで、業績を完全に回復させ、会社の企業価値を約10億ユーロから100億ユーロを上回る水準にまで引き上げた。 世界の技術界で「ターンアラウンドスペシャリスト」として評価が高い。

PepsiCoのCEO  インドラ・ヌーイ

1955年インド・チェンナイ生まれ。マドラス・クリスチャン大学で数学や物理学の学士号を得た後、インドのビジネス・スクールの名門インド経営大学院(IIM)と米国エール大学でM.B.A.を取得。ボストン・コンサルティング・グループに6年間勤務するなど大手企業数社で経験を積んだのち、1994年ペプシコに入社。2006年CEO(最高経営責任者)に就任。同社で初の国外出身CEOであると同時に、同社初の女性CEOとなる。2018年にCEOを退任したが、ヌーイは12年間のCEO職を含む24年間のペプシ在籍期間に、健康志向の時代の流れをいち早く察知し、炭酸飲料の売り上げの減少に対して対策を打ち、積極的なM&Aなどにより商品ポートフォリオの再編を図り、2001年オートミールの「クエーカー・オーツ」の買収等、野菜や果物を使った健康志向に合ったスナック食品の製品群を強化した。就任期間に、炭酸飲料がペプシコの売り上げに占める割合を、25%以下まで減少させている。米経済誌「フォーブス」「フォーチュン」の“最も影響力のある女性”にたびたび選ばれる。  

 

 

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