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中小企業Power BI活用事例2: 化粧品メーカーの在庫管理

2020-11-13 16:03:18

中小企業Power BI活用事例2

化粧品メーカーの在庫管理

前回の記事では、海外子会社管理についてご紹介いたしました。続きまして今回は、Power BIを活用した同社の在庫管理についてお話しさせていただきたいと思います。

 

課題

1.PowerBI導入以前は、在庫管理は手作業や目視、その報告もFAXやメールで行なっていました。そのため、報告を受けてすぐに工場で生産しても、出荷する時には状況が変化し、欠品や過剰在庫が出てしまうという問題がありました。

2.「どの国に、どの商品を、どのくらい売るか」などは、前述の在庫データに加え、過去のデータや経験を参考に社長が決定していました。しかし、膨大なデータを把握する事は難しい上、主観が入ってしまう事もあり、データをより客観的に分析する必要性がありました。

  

導入後の成果 

1. 全員が統一された情報を共有できる 

ダッシュボードに、「どの国で、どの商品が、どれだけ売れたか」をタイムリーに確認できる機能を搭載する事で、常に最新の在庫情報を把握し、適正在庫を保つ事が可能になりました。

ここでは海外子会社の在庫管理を例に挙げましたが、このシステムは様々な業態に応用する事が可能です。 例えば、多数のチェーン持つアパレル企業では、客の欲しい色やサイズがない場合、他店から取り寄せする事があります。その問い合わせは、在庫を多く持つ本店に集中するため、本店の負担が大きくなりがちです。しかし、ダッシュボードで他店の在庫情報を確認する事ができれば、本店スタッフに頼らずお客様に商品を届ける事が可能になります

また、小売店では、過剰在庫・欠品などがある場合に店舗間の商品を移動させますが、これもスムーズに行えるようになるでしょう。

  

2. AIで客観的な判断と、新しい知見を 

これまでは、過去のデータや経営者の経験から生産調整を行なってきましたが、スピード感と客観性に欠ける事が問題となっていました。 しかし現在では、AIが膨大なデータを分析し、「例年○月に上海でこの化粧水が売れているから、前もって生産数を増やしておくべき」という客観的な分析に基づいた知見が得られるようになりました。最終的に判断するのは経営者ですが、信頼性の高い情報を得られた事で、より明確な経営ビジョンが描けるようになりました。

この他にも、Power BIではAIによる様々なソリューションをご提案できます。例えば、Twitterのつぶやきから、自社ブランドの評判や好感度などを読み取りマーケティングに活用する。気温・湿度・天気などの外部データと、自社の売り上げデータを組み合わせた情報を元に将来の製品需要を予測し、生産調整することも可能です。

このように、PowerBIを活用することで、これまで眠っていたデータが様々な形で展開し、企業の活性化に繋がる事がお分りいただけたかと思います。最新のBIツールは大企業だけのものと思われがちですが、弊社では中小企業にこそBIツールを活用し、更なる飛躍を遂げていただきたいと考えております。弊社では、お客様のご要望を詳しくお聞きし、最適なソリューションをご提案させていただきますので、いつでもお気軽にご相談ください。

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