Sharepoint導入でオフショア開発を快適に
コロナ禍収束が見えない中、日本ではリモートワークという新しい働き方への環境整備が大きな課題となり、対応に追われている企業も多いようです。一方、弊社専属エンジニアがいるインドは、同じくコロナ禍にはありますが、オフショア開発で培ったリモート開発の経験とノウハウを駆使し、以前と同じスピードで開発を進めています。リモート開発は環境に左右されにくいという利点もありますが、対面での開発と比べるとコミュニケーションやタスク管理が課題になります。この解決策として、弊社では様々なツールを活用していますが、今回は弊社チームが使用しているマイクロソフトのsharepointをご紹介しながら、オフショア開発がどのように進められているのかをお伝えしたいと思います。
sharepointとは
Sharepointとは、マイクロソフト社が提供する、複数のメンバーがオンライン上でOfficeファイルを共有•共同作業ができるソフトウェアです。Sharepointの機能はたくさんありますが、主に①ポータル②コンテンツ管理③コラボレーション④検索⑤ワークフロー⑥ビジネスインテリジェンスの6つの機能に分類されます。
情報共有ツールはSharePoint以外にも多数ありますが、この製品の強みは、何と言ってもExcelやWord、PowerPointといったビジネスの現場で長年使われてきたMicrosoft Officeアプリとの連携力が群を抜いている事でしょう。他社製品もExcelと互換性があるものが多いのですが、やはりSharePointのOfficeアプリとの連携性の高さは大きな魅力になります。
また、トップダウンの情報共有を実現できるため、統制が取りやすいという所もメリットに挙げられます。SharePointを運用するには、基本となるサイトを作成する必要がありますが、この運用にはある程度専門的な知識が必要な事に加え、サイトを管理する権限も一部のスタッフに限定される場合が多くなります。他のスタッフが自由にサイトを作成することはできないので、無断で作られた独自サイトやワークフローが乱立してしまうリスクが少なくなり、全体の最適化が実現されやすくなります。それでは次に、上述の6つの機能についてより詳しく見ていきましょう。
①ポータル
Sharepointでは、社内用のポータルサイトを構築し、そこでデータを一元管理することが可能になります。それにより、従来のメールやファイルの送受信の手間も省け、見たい•見てもらいたい情報に早く確実にアクセスできるようになります。SharePoint 2003 までは、正式名称はSharePoint Portal Serverという名前だったという事もあり、このポータルとしての活用が最も多くなっています。
②コンテンツ管理
データがクラウドに保管されるため、時間や場所を選ばずに情報やファイルを共有•編集できます。
③コラボレーション
社員はもちろん、パートナー企業やクライアントなどの社外の人もポータルサイトにアクセスし、情報共有や共同作業できます。
④検索
SharePointには、サイト内を検索できる機能があるため、ファイルも容易に探し出すことができます。
⑤ワークフロー
これは日常の業務を自動化する機能で、業務を効率化できます。「申請手続き」、「書類の承認」など任意のワークフローを作成し、スマホ用のアプリを使えば外出時でも実行できます。ワークフローは自社で変更することも可能です。
⑥ビジネスインテリジェンス
エンジニアやデータ・アナリストといった専門家でなくとも、蓄積している膨大なデータを、収集・分析・加工し、企業戦略や経営戦略のための分析を進めることができます。
リモート開発はコミュニケーションやタスク管理などの課題はありますが、このように最適なツールを活用する事で、対面での作業と変わらない質とスピードで開発する事ができます。実際に、弊社インド開発チームのメンバーの居住地も様々で、インド各地から弊社プロジェクトに参加しています。もしオフィスへの出勤が必須になると、そこに通える人材しか集める事ができませんが、リモート開発はスキルや経験を最優先とし、より優秀な人材確保する事が可能になります。現在、コロナ禍で売上が伸ばしにくい状況ではありますが、インドオフショア開発の魅力は、このような逆境の時こそ増しています。