インドに優秀なIT技術者が多い3つの理由

近年、在日外国人が増加し、街中で見かける機会が多くなってきましたが、日本にもかなりのインド人がいるというのはご存知でしょうか?

2008年の統計によると、その数約2万人、90年代後半から2000年問題解決のためにIT技術者が来日し始め、それ以降、年々増加しています。 

 

 例えば東京都西葛西では2000人超のインド人が住み、インド人街が形成されています。このエリアは丸の内や日本橋などのオフィス街にアクセスがよいため、多くのインド人IT技術者が移り住んでいます。インド人学校やヒンズー教寺院などもでき、2019年にはインド人の区議会議員も誕生しました。インド人は今や日本のIT業を支えるだけでなく、私たちの良き隣人となってきています。

 写真1:東京都葛西にあるグローバルインディアンインターナショナルスクール(GIIS)の様子。第一言語が英語のため、日本人にも人気。(出典:https://istimes.net/articles/1025)

 

 グローバル企業では、既にインド人IT技術者を受けいれる事を積極的に行ってお降り、Google、Microsoft、AdobeのCEOはインド人ですし、世界的なグローバル企業のマネジメントとして多くのインド人が活躍しています。 またこれらの企業は、毎年、何十人ものインド人学生を年収1000万以上という高待遇で採用している事からも、インド人の人気ぶりがうかがい知れます。世界中に多くのIT技術者を送り出しているインドですが、なぜたくさんの人材が育つのでしょうか?

 *写真2:グーグルCEO サンダー・ピチャイ氏。インド南部のチェンナイ出身。家は決して裕福ではなく、12歳になるまで電話も無かった。インド工科大学でエンジニアリングを学んだ後、2004年からグーグルでのキャリアをスタートさせる。(出典:https://forbesjapan.com/articles/detail/7649)

 

 

 インド人と数学の深い関係 

一つ目の理由は、インド人と数学が大昔から深い関係で結びついているからでしょう。インドはゼロの概念が誕生した場所で、これにより数学と科学が爆発的に発展したと言われています。

現代のインドでも、教育において数学が非常に重視されていて、小学校の低学年で20×20までの九九を覚える事は当たり前。 学校によっては99の段を学習する所もあるとか。

またインドには特有の暗算・筆算があり、難しい計算も早く正確にできるという事で、日本でも「インド式計算法」という名前で大ブームになりました。

インドが多くのIT技術者を生み出す背景には、脈々と受け継がれてきた歴史と、それに基づいた「数学はエンジニアリングと経営の基礎となる論理的思考を養い、IT産業を支える基盤だ」という考えがしっかり教育に組み込まれているからと言えるでしょう。

*右図 インド式計算法(出典:https://keisan.casio.jp/exec/system/1193818174)

カースト制がIT産業発展を後押し 

2つ目の理由は、カースト制にあります。インドにはカースト制があり、これにより市民は4つの階級に分けられます。更にジャーティという2000~3000程の職業グループに分けられ、多くの人がこれを意識しながら生活しています。

カースト制は1950年に既に憲法で禁止されていますが、今でも慣習として残っています。例えば、結婚相手募集のチラシにはカーストが指定されていたり、所属ジャーティ以外の仕事に就けなかったりなど制約がある場合もあります。

しかし、そのカースト制に風穴を開けたのがIT産業でした。IT産業は新しい分野のため、カースト制に縛られず自由に就けます。己の努力と才能で未来を開くチャンスがあるため、多くの若者がIT業を目指す理由となっています。

 

超・競争社会を勝ち抜いた強者たち

インドの人口は現在13億人。2027年には中国を抜き、人口世界一になることが予想されていますが、この人口増も理由の一つとして挙げられるでしょう。

人口が多いインドは超競争社会。受験・就職活動は熾烈で、例えばインド最難関のIIT(インド工科大学)の入試倍率は100倍を超えることもあります。ハーバードが20倍、東大が3倍なので、想像を絶する厳しさと言えるでしょう。

受験のために塾に通い、勉強漬けなのは日本とそう変わりなく、苦労して技術を身につけた彼らは勤勉で向上心があります。

弊社でご紹介させていただくインド人技術者は全員、日本語が話せますが、これもまさに努力と向上心の表れです。そこに、ポジティブな国民性も合わさり、チャンスを求め世界に飛び出していこうとする積極性も世界中で受け入れられている所以です。

今後、日本の人口が劇的に増加する見込みは薄い一方、IT化は止められません。そんな圧倒的な人材不足という日本の厳しい状況を打破してくれるのが、若きインド人技術者ではないでしょうか?

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