海外子会社経営成功の鍵は、コミュニケーションにあり!! これまでの記事では、PowerBIで全情報の一元化と見える化をする事で、社内の状況が明らかになる。様々な課題が炙り出され、適切でスピーディーな経営判断が下せるようになるなど、たくさんのメリットをお伝えしてきました。 しかし、海外子会社経営はここからが本番。今はまだスタート地点に立ったに過ぎません。 Power BI の力を最大限発揮し、今後も安定して経営を行っていくためには、ある事がとても重要になるのですが、何だかお分かりでしょうか? それはズバリ、「海外子会社と本社がきめ細やかなコミュニケーションを取ること」です。一見、「そんなの当たり前!」と思われがちですが、実際にやるとなると案外と難しいのが、海外とのコミュニケーションです。それでは、なぜ難しくなるのでしょうか?理由をいくつか見てみましょう。 海外子会社とのコミュニケーションがうまくいかないのはなぜ? 1.言語の違い 外国語が不十分なため、例えば経費について不審な点があっても、上手く質問ができない。納得いくまで追求できないままになる事があります。 また外国語への苦手意識から、現地に連絡するのが億劫になる。連絡の頻度が少なくなったなど、言語の違いから生じるお悩みは多くの企業様がよく抱えられる課題です。連絡の頻度は、実は子会社運営にとって非常に重要なポイントで、これが減ると本社からの監視の目が行き届かず、不正の原因となる場合があります。 2.文化の違い 「以心伝心」「忖度」と言う言葉があるように、日本人は相手がよく考えて行動してくれることを期待します。ですが、この日本独特の文化は、積極的に発言する事が習慣となっている海外では通用せず、すれ違いやトラブルに発展する事もあります。 3.商習慣の違い どこの国にもそこで培われてきた習慣があり、そこにこだわりや愛着を持つスタッフも多くいます。また、彼らにもプロとしてやってきたプライドもあるので、現地の商習慣を無視して日本の手法を無理に導入すると、思わぬ軋轢を産む可能性があります。
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