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インドのマイナンバー制度「アダール」

インドのマイナンバー制度「アダール」とは?IT人材が豊富である一方、牛が道路をゆっくり歩いている姿やガンジス川のイメーシで最先端と古さが同居している印象を持たれるインドで、日本よりも先に「アダール」というIT技術を駆使したマイナンバー制が始まっていたことはご存知でしょうか? 今回は加入率99%。国民のほとんどが登録し、今はインド生活に不可欠なアダールについてご紹介します。 アダールはインド生活の基礎 アダールは、全国民を対象に12桁の数字を発行し、個別のIDを与え識別する国民識別番号制度です。登録は任意です。 アダールという言葉はヒンディー語で「基礎」「土台」を意味します。この言葉からも分かるように、アダールはインド人の生活を支える基礎となっています。 大きな特徴は、高度なIT技術を駆使した生体認証を採用している所です。名前、住所、性別、生年月日に加え、国民一人一人の顔・両手の全ての指紋・目の虹彩をデータ化し、それらを用いて本人認証を行います。 アダールは2010年に登録申請が開始されていますが、2017年7月の時点ではインド人口の99%以上、11億6000万人が登録済みであるとの報告が出ています。 出典:https://wisdom.nec.com/ja/collaboration/2019051701/index.html アダールがもたらしたメリットとは アダール登録は任意なのにもかかわらず、ほとんどの人が利用しています。それは、これまでのインドには戸籍が整備されておらず、本人確認が難しいという状況があるためです。 ...
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インド人 IT人材とは

インド人 IT人材とは 2018年6月時点で、日本に在留する外国人は過去最多の264万人に達しました。外国人材の受け入れは、深刻化する日本企業の人手不足の補填にとどまらず、企業の技術革新や収益拡大を促して日本経済の成長に資すると期待されています。 まず日本の人口構成をみると、経済活動を支える労働人口の著しい減少が見られます。国連の推計によると、日本の生産年齢人口(15~64歳)は、1995年の87百万人をピークに減少を続け、2015年は78百万人となり、2050年には、55百万人となる見込みです。また、主要国の総人口に占める生産年齢人口の割合(生産年齢人口比率)を比較すると、日本の減少ペースが顕著なことが分かります。1990年時点で69.7%と、主要先進国の中でも高い水準でしたが、2015年に61.0%へ低下し、2050年には51.1%と、他の主要先進国との差が大幅に開いています。 主要先進国の生産年齢人口(15~64歳)比率の推移 注:国連による中位推計値を使用。 出所:"World Population Prospects: The ...
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インドーIT産業の中心地

インドーIT産業の中心地 インドとITは、切っても切れない関係を持つ言葉となってきています。GAFAは、もちろんのこと、IBM、Dell、Cognizant Technology Solutions、Hewlett-PackardなどのグローバルIT企業が、こぞってインドに子会社を設立しています。IT企業はなぜインドを選ぶのでしょうか? IT業界において、重要な人材として扱われるインド人の持つユニークさとは何なのでしょうか? 論理的思考の適性 一つには、インド人の高い論理的思考能力が挙げられます。論理的な思考を繰り返すことで、問題解決を行うことに慣れています。数学や科学など理数系が得意な傾向があり、幼少期から数独のような数学的ゲームでたくさん遊んでいます。そのため、ITの概念を理解して、新しいプログラミング言語を積極的に独学でも習得することができます。 若い労働力 インドは、働き手となる豊富な労働力人口を持ち、特に若年労働者がたくさんいます。13億のインド人全体の平均年齢は25歳であり、労働力人口のうち50%以上は30代以下です。これはどう意味を表すかというと、全体としてインドの労働力が若く、生産性の成長が見込みるということです。 多数のエンジニアリング専門家 ...
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